「キャプテン・フィリップス」の評価・作品情報・ソマリア沖海賊の背景・感想

映画「キャプテン・フィリップス」の
評価作品情報ネタバレ感想意地悪な一言

「キャプテン・フィリップス」のムビメシュラン評価3

 2009年4月、米国船籍のコンテナ船「マースク・アラバマ号」が海賊に襲われた事件を基にした作品です。船長の勇気や冷静な判断はもちろん、ラスト15分間のトム・ハンクスの演技が素晴らしく、鳥肌がたちます。

「キャプテン・フィリップス」の作品情報

<日本公開年月日>
2013年11月
<スタッフ>
・監督:ポール・グリーングラス
・脚本:ビリー・レイ
・原作:リチャード・フィリップス
<出演>
トム・ハンクス
バーカッド・アブディ
<あらすじ>
 非常に真面目で冷静沈着なリチャード・フィリップス船長はアデン湾からモンバサへ向かう航行の途中、海賊に襲われてしまいます。コンテナ船はなんとか取り戻すことができましたが船長自身は人質としてとらわれてしまいます。

「キャプテン・フィリップス」の背景

ソマリア海賊について

 ソマリア沖の海賊の多くはもともと漁民であった者が多いと言われています。ソマリア国内では魚を食べる習慣はなく、そのほとんどが外貨の獲得につながっていました。しかし、1991年の政権崩壊により魚の輸出が困難になったこと、欧州の船団による乱獲により漁民の生活は困窮しました。
 一方で高速船の使用や武器や武装の程度が漁民のレベルとはかけ離れたグループも存在しており、武装集団が海賊に乗り込んだ可能性もあるそうです。

「キャプテン・フィリップス」の感想

 パニック映画にありがちなのは序盤に主人公や周囲の油断や慢心が描かれ、その隙をついて敵が攻め込んでくる、という構成です。本作品の恐ろしいのは序盤から船長はじめ乗組員も誰一人油断していなかったという点です。

 真面目で危機意識を欠かさない船長、高い技術の航海士をもってしても海賊の脅威から逃げ切ることはできませんでした。
 一方、海賊の少年たちは無計画で無鉄砲です。海賊行為が失敗したところで失うものは何もなく、捨て身で向かってきます。身なりからしてかなり貧しく、最年少のビラルに至ってはサンダルすら履くことができず、裸足で行動しています。そんな彼らですから統制が取れているとは言い難いチームワークでした。しかしそれぞれが生活、命をかけて襲いかかってきていますので、船長も逃げ出す隙を見つけることは大変に難しく、観ているこちらもついつい身体に力の入ってしまう作品でした。
 人の命と金銭を引き換えにしようとする行動に同情の余地はありませんが、決して贅沢のためではなく生活のために自らの命すら削って海賊をする少年たちが、静かに漁をして暮らせる日が戻ることを祈るばかりです。

最後に意地悪な一言

 最後にこれはわたしの意地悪な見方の一つでしかないのですが、なんだか「こんな窮地に陥っても米軍はアメリカ市民をちゃんと助けますよ。アメリカの軍事力はこんなに素晴らしいですよ。」というプロパガンダ映画に見えてしまったことを付け加えておきます。

2020.4.11. むびめしこ

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