映画「キュア 〜禁断の隔離病棟〜」の評価と感想と食事シーンの考察

ムビメシュラン評価2
B級になりきれないウナギ映画

 隔離病棟という言葉に惹かれて精神科の話かと思い観ました。違いました。山奥に隔離されていただけでした。ゴア・ヴァービンスキー監督の得意な不気味な色合いの映像はさすがですが、ストーリーの深みはありません。「シャイニング」、「オペラ座の怪人」、「ハンニバル」シリーズなどをリスペクトしたと思われるシーンが散りばめられたエンターテイメント作品です。良くも悪くもB級とまではいきません。もう一度観るほどではありませんが2時間楽しめました。ただし、近くうなぎを食べる予定のある方は要注意です。

作品情報

<タイトル>
キュア〜禁断の隔離病棟〜
<日本公開年月日>
本邦劇場公開なし
<スタッフ>
・監督:ゴア・ヴァービンスキー
・音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
<出演>
デイン・デハーン
ジェイソン・アイザック
ミア・ゴス
<あらすじ>
 証券マンのロックハートはスイスの療養所からしばらく戻らない社長を迎えに行くよう命じられます。古城を利用した療養所で思わぬ事故に巻き込まれ自身もその療養所で「治療」を受けることとなります。

このシーンいただきます!〜ウナギは焼いて食べたいです〜


 今日切り取るのは、主人公であるロックハートが謎の茶色の液体に入ったウナギのような生き物を口から強引に流し込まれるシーンです。とても食事とは言えません。前歯にドリルされるシーンに続き目を背けたくなるビジュアルです。食事の主な目的は空腹と心を満たすことですが、このウナギで満たされるのはヴォルマー医師の欲望だけです。大きなビンの中をぐるぐると蠢くウナギの姿は、数百年もの間古城という閉鎖された環境で密かに続けられてきたヴォルマー医師の野望そのもののようです。

チューブで栄養を入れる医療行為について

 さて嚥下機能が低下した高齢者にチューブを利用して栄養を摂取させる経管栄養という医療行為は現実の医療現場で頻繁に行われています。しかし実際に使用するチューブはもっと細く鼻腔や喉に傷をつけないように工夫されています。それに比べて本作品で使用するチューブは太すぎます。見ているだけでえづいてしまいそうです。

 ところで時々経管栄養と聞いて「望まない延命治療」を連想される方がいらっしゃいますが、やや誤解があります。チューブを使用し消化管の機能を稼働させ続け、その間に飲み込む力を取り戻す訓練をすることで、従来の食べ方に戻ることも可能な前向きな治療の一環なのです。

2020.1.26  むびめしこ

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