映画「大統領の料理人」の感想とトリュフトーストについて

「大統領の料理人」の
評価作品情報食事シーン感想

「大統領の料理人」のムビメシュラン評価4

 フランスの田舎料理の女性シェフが大統領専属のシェフに選ばれ、様々な経験を通して自身の生き方を見出す作品です。男性社会に飛び込む女性の奮闘をたくさんの美味しそうな料理とともに描き出します。ラスト間近の聞いたことのあるメロディが流れるシーンではじんわりと暖かい感動が胸に広がります。お腹が空くこと間違いなしの本作品、夜中に観る方はご注意を。 

 

「大統領の料理人」の作品情報

<日本公開年月日>
2013年9月
<スタッフ>
・監督:クリスチャン・ヴァンサン
<出演>
カトリーヌ・フロ
ジャン・ドルメッソン
イポリット・ジラルド
<あらすじ>
 主人公のオルタンスはフランスの田舎で小さなレストランを営む女性シェフです。ある日突然、ジョエル・ロブション氏の推薦でミッテラン大統領の専属料理人に抜擢されます。男性社会に初めて飛び込むこととなったオルタンスはしきたりや周囲からの嫉妬にめげず、大統領との信頼関係を築いていきます。

 

「大統領の料理人」のこのシーンいただきます!
〜大統領と心通わすトリュフトースト〜

 今日切り取るのは、オルタンスの厨房を大統領がこっそり訪れ、特製のトリュフトーストとワインをいただくシーンです。健康上の理由や経費削減から食材や調理方法を制限されメニュー作りに苦戦するオルタンスと大統領がお互いの苦労を分かち合い、心を通わせます。田舎風のパンにトリュフを混ぜたバターをたっぷりと塗り、さらにスライスしたトリュフを贅沢にのせた特製トーストです。大統領はオルタンスが直面する壁を慮り、自分自身も逆境の中にいるがだからこそ頑張れると話します。大統領の日々の食事を担当しながらもほとんど言葉を交わす機会がなく、時に大統領が満足しているのか不安に感じることもあったオルタンスでしたが食事を通して自分の気持ちが大統領に伝わっていたことに静かに感動するのでした。

「大統領の料理人」の感想

首相官邸と南極基地

 オルタンスは度重なる男性陣からの嫉妬や嫌がらせに疲れ果て、さらに自分の思うようなメニューが作れなくなったことに心身ともにボロボロになったと語り、官邸を去ります。その後は南極基地でシェフとして1年間働きましたが、作品では大統領官邸で過ごした二年間と南極での一年間とが交互に描かれます。
 官邸では大統領の食事風景を観ることはもちろん、食事の感想もわからず不安になることが多くありましたが、南極基地ではオープンキッチンの食堂で職員たちが食事をする様子がよく見える環境でした。食事を作り、喜ぶ人の姿が見えるととても嬉しいものです。その喜びが得られなかった2年間の疲れを素朴な基地の職員たちが癒してくれたことでしょう。

「蛍の光」に涙溢れる

 オルタンスが南極基地で過ごす最後の日、基地の職員たちがお別れ会を催してくれます。そこで日本では「蛍の光」としてよく知られている「オールド・ラング・サイン」を職員たちが合唱します。別れの曲として日本人である私の心にも浸透しているこのメロディが不意に登場し、非常にじんわりと染み渡ります。オルタンスの悲喜こもごもの数年間の卒業式のように思われ、思わず涙が溢れる名シーンでした。

 

2020.2.14.  むびめしこ

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