映画「マリッジ・ストーリー」の評価とネタバレと感想

映画「マリッジストーリー」の
評価作品情報感想

ムビメシュラン評価4

 夫婦の離婚と子供の親権をめぐる「ディボースストーリー」です。スカーレット・ヨハンソンが従来のセクシーさと愛らしさと妖艶さを封印し、演技力のみでその才能を魅せつけました。シンプルな演出でBGMも最低限の136分ですが、その長さを全く感じさせませんでした。

「マリッジストーリー」の作品情報

<日本公開年月日>
2019年12月(Netflix)
<スタッフ>
・監督:ノア・バームバック
<出演>
アダム・ドライヴァー
スカーレット・ヨハンソン
<あらすじ>
 前衛舞台監督のチャーリーとその妻である女優のニコールは様々なすれ違いから話し合いによる円満離婚の準備を進めていました。しかし話し合いが進むにつれてこれまでの不満が噴出し、弁護士を雇うことになります。お互いの弁護士のプライドもからみ夫婦は必要以上に傷つけあい、話し合いは泥沼化の様相を見せます。 

「マリッジストーリー」の感想

離婚を題材にした映画といえば

 離婚と親権がテーマの代表作といえば「クレイマー・クレイマー」でしょう。「クレイマー・クレイマー」では突然出て行ってしまった妻の代わりに家事育児全般に挑戦する働き盛りのテッドの奮闘と、親権をめぐる裁判の様子が描かれます。「クレイマー・クレイマー」が親子の関係を描いたのに対し、本作品ではより夫婦の関係によりフォーカスした脚本となっています。

 

夫婦の最後の言葉のぶつけ合い

 本作品のクライマックスとも言えるのが、チャーリーがLAに借りたアパートメントを訪れたニコールがチャーリーと罵詈雑言罵り合うシーンです。
 一度は結婚を決めた相手が、世界で一番憎らしい相手になって目の前で自分の一番の弱点を責め立てるのです。これは一番近くで相手を見て来た者にしかできない最強の攻撃です。
 冷静になれという方が無理な話ですが、努めて感情を抑えて話し合いを継続しようとするも怒りが爆発してしまうスカーレット・ヨハンソンの演技は物凄い迫力でした。
 その迫力に負けたのかチャーリーは泣き崩れてしまいます。なんとも情けない姿なのですが、それも妻にしか見せられない姿だと思うと惨めでちっぽけで家族を守りきれなかった自己中心的なチャーリーの幼さ、未熟さが効果的に際立つシーンでした。

関係の再構築

 言いたいことを全て言って今までの関係性を完全に壊してしまったのが功を奏したのでしょうか。二人は「夫婦」という関係ではなく息子ヘンリーの両親という新しい関係を構築し、ニコールがチャーリーの靴紐を結び直すという象徴的なシーンで幕を閉じました。

ないものねだりの結婚

 人は誰でも自分が持っていないものに魅力を感じるものですが、それに慣れてくるとやがて疲れを感じ自らの慣れ親しんだ生活に戻りたくなるものです。本作品では男と女、監督と俳優、NYとLAと様々な対比を描くことで、そんな人間のサガを際立たせました。私はどうしたって女性目線ですのでニコールに肩入れして観てしまったのですが、男性はどうなのでしょう?ぜひ知りたいです。
 私も一度経験していますが、結婚って難しいですね。そして離婚ってとても疲れました。ふぅ。

2020.2.19 むびめしこ

 

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です