「マイ・プライベート・アイダホ」の評価・作品情報・感想・マイクとリバー・フェニックスの相似

映画「マイ・プライベート・アイダホ」の
評価作品情報感想マイクとリバー・フェニックスとの相似

「マイ・プライベート・アイダホ」のムビメシュラン評価3

 同性愛、売春、ドラッグなど重厚なテーマを、独特のカメラワークとキアヌ・リーブスの妙に芝居掛かった台詞回しでテンポよく扱います。母親を探すという非常にクラシックなテーマの中に、近代的な問題を組み込んだ作品です。

「マイ・プライベート・アイダホ」の作品情報

<日本公開年月日>
1991年7月
<スタッフ>
・監督:ガス・ヴァン・サント
・脚本:ガス・ヴァン・サント
<出演>
リヴァー・フェニックス
キアヌ・リーブス
<あらすじ>
 ポートランドで男娼として暮らすマイクとスコットは正反対の生い立ちを持つ2人ですが、マイクは徐々にスコットへ想いを寄せます。2人は幼いマイクを捨てた母親を探すたびに出ます。

「マイ・プライベート・アイダホ」の感想

マイクについて

 孤児として育ったマイクはナルコレプシーという突然眠りに襲われてしまう疾患を抱えています。興奮したり、精神的に追い詰められたりすると道路や他人の家だろうと関係なく発作が起き、意識を消失してしまいます。ポートランドで「やんちゃ」をしていた頃、この発作が起きるたびにスコットがマイクを助けてくれました。マイクにとっての現実逃避を見守り、目が覚めたら必ずスコットがいてくれたのです。

スコットについて

 一方スコットはマイク達のようなストリートの男娼と行動を共にはしていましたが、実はお金持ちの御曹司。21歳にの誕生日に莫大な遺産を相続することになっていたため「やんちゃ」をするのは21歳までと決めていました。そんなスコットは身も心もアウトローに染まりきったマイクやボブとは違い、一歩離れたところからアウトローごっこを楽しんでいました。一緒に「やんちゃ」を楽しみながらも自身のスタイルを崩すことのないスコットにマイクは心酔していったのでしょう。

マイクとスコットの分岐点

 マイクは自身の母親を探して回ったものの見つからず、スコットへの恋心も実らず、求めても求めても愛されることのない人生を生きるマイクは再びストリートの男娼としての生活に戻ります。一方スコットは予定通り父親の遺産を相続し、立派な紳士としての生活を始めました。

ラストシーン

 どこまでも続くアメリカの砂漠の道路上、マイクは再び発作に見舞われます。しかし今までそばにいてくれたスコットは現れず、意識のない間に追い剥ぎにあい、映画は終わります。人生の中で最も濃密な時間を共に過ごしたマイクとスコットでしたが、2人の人生は決定的にすれ違ってしまいました。

リバー・フェニックスへの想い

 埋まらない格差、越えられない想い、全てがどうしようもなく絶望的に解決不可能。道路に一人取り残されたマイク、いやリバー・フェニックスはその後眠りから目覚めたのでしょうか。どうしても若くして急性したリバー・フェニックスその人と重なって見えて仕方のない作品です。

 

2020.4.8.むびめしこ

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