「ナイスガイズ!」の評価と感想
「ナイスガイズ!」の
評価・作品情報・感想
「ナイスガイズ!」のムビメシュラン評価3
ライアン・ゴスリングのコメディアンとしての新しい一面が見られる作品です。バイオレンスシーンの多い本作品ですが、ライアン・ゴスリングの素っ頓狂な叫び声が笑いを誘いシリアスさを打ち消します。一方で背景となる社会的、政治的なテーマは実話をベースにしているのかと思うほどさもありなんな内容でこちらはとても笑い飛ばせるような話ではありません。両方の要素がうまくバランスを取り飽きの来ない2時間弱です。
「ナイスガイズ!」の作品情報
<日本公開年月日>
2017年2月
<スタッフ>
・監督:ジェーン・ブラック
<出演>
ラッセル・クロウ
ライアン・ゴスリング
アンガーリー・ライス
<あらすじ>
舞台は1977年のLA。酒に明け暮れる私立探偵のホランドと腕に自信のある示談屋ジャクソンはある少女失踪事件を引き受けたことから、その裏にある巨大な政府と大企業の陰謀に巻き込まれることになります。
「ナイスガイズ!」の感想
排ガスを規制する法律を巡る大手自動車メーカーと州政府の癒着が本作品のテーマですが、それ以上に私が注目してしまったのはホランドがその不正を暴くための映画フィルムを必死に守り抜くシーンです。言論の自由とは建前ばかりで、実際には政府や社会に忖度したメディアで溢れる社会で、そうでない媒体は抹消されかねません。そんな中でもフィルムを守り抜くのだという作り手のメッセージを感じました。
さてライアン・ゴスリングといえば2枚目のイメージが強かったのですが、本作品では見事にそのイメージを覆しました。ラッセル・クロウに腕をへし折られた際の「ッキャーーー!」という悲鳴には笑ってしまいました。本当に幅の広い役者さんでこれからの作品がもっともっと楽しみになりました。
2020.3.1. むびめしこ