「パージ」の評価・作品情報・感想

映画「パージ」の
評価・作品情報・感想

「パージ」のムビメシュラン評価2

 2020年時点で第4作まで作られたシリーズの第1作です。「1年に1度全ての犯罪が合法になる」という斬新な設定と身近に起こり得そうな恐怖を描いたパニックホラーです。続編を観る気にはなれませんでしたが、設定の余韻で85分間はそれなりに楽しめました。

「パージ」の作品情報

<日本公開年月日>
2015年7月
<スタッフ>
・監督: ジェームズ・デモナコ
・脚本: ジェームズ・デモナコ
<出演>
イーサン・ホーク
レナ・ヘディ
アデレイド・ケイン
<あらすじ>
 経済が崩壊した後のアメリカでは、「新しいアメリカ建国の父たち」を名乗る集団が全体主義的な統治を行っており、1年に1回すべての犯罪が合法化される夜(パージ)を設けました。2022年のパージの日、富裕層の居住区に住むサンディン家は、パージの直前に逃げ込んできた男を匿ったことでパージの夜に巻き込まれることになります。

「パージ」の感想

 本作品の核はなんといっても「1年に1度全ての犯罪が合法になる」という設定ですので、出落ち感が否めません。
 主人公のサンディン家は世間体のためにパージ賛成の姿勢を見せますが、自身は鉄壁の防御システムを施した自宅にこもり、もちろんパージにも参加しません。パージが人々にカタルシス(精神的浄化作用)をもたらし、犯罪率と失業率は1%にまで低下し経済状況も改善したという「父たち」の主張に心から賛同しているわけではないのです。子供たちにもパージのメリットを説きますがほとんど伝わっておらず、全体主義的な統治がそもそも成り立っていない様子が伺えます。

 そんなサンディン家が意に反してパージに巻き込まれることになるのですが、この経験を通して
「やっぱりもしかしてパージは正しいのでは」
とか
「来年からは自分たちも積極的に参加しようかな」
などと自らの考え方を揺るがすような事態が起こればドラマとしてとても面白いものになったでしょう。
あるいは真逆に
「どう考えてもこの政策は間違ってる!」
と強く反政府的な姿勢に傾くのであれば、より政治的なニュアンスの強い作品として仕上がったと思います。
 どちらに傾くこともなく、初めから内心パージに反対だった家族がうっかり巻き込まれてしまってやっぱりパージって怖いね、で終わってしまったのでやや残念でした。

2020.3.25. むびめしこ

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