映画「スタンドバイミー」の評価と感想と食事シーンの考察

ムビメシュラン評価
大切なガラクタを思い出す夏休みムービー

 本作品の原作作家であるスティーブンキングはホラー作家として知られており、数多くの作品が映画化されていますがそのほとんどがホラー映画ばかりです。その中で怪物も狂気も登場しない数少ない作品の一つです。主題歌を聞いただけで、夏の強い日差しの中を大きな荷物を背負った4人の少年が並んで線路を歩く姿が目に浮かびます。くだらないことに笑ったり、ささやかな楽しみを見出せなくなるくらいに疲れたときにおすすめの作品です。

 

作品情報

<タイトル>
スタンドバイミー
<日本公開年月日>
1987年4月
<スタッフ>
・監督:ロブ・ライナー 
・主題歌:ベン・E・キング「スタンドバイミー」
<出演>
ウィル・ウィートン
リヴァー・フェニックス
キーファー・サザーランド
<あらすじ>
 妻子を持った一人の作家が小学生最後の夏休みに体験した冒険を語り始める。今思えば意味がよくわからない旅でありくだらない出来事の連続だったが、それでも語らずにはいられない大切な時間だった。

 

このシーンいただきます!〜落ち葉付き生焼けハンバーグ〜

 

 今日切り取るのは、旅の途中焚き火でハンバーグを焼くシーンです。「反対側も焼いたほうがいい」と忠告したクリスに、「これが俺のやり方さ」と言い放った直後、バーンはせっかくのお肉を焚き火の中に落としてしまいます。しっかり者のクリスとおっちょこちょいで間抜けなバーンの微笑ましい様子に主人公のゴーディと共に思わずこちらも笑ってしまいます。落とした際にベチャッと音がしましたので、おそらくまだ焼けていない状態だったのでしょう。半生のお肉に土や木の葉がたくさんくっついていそうです。予備はありませんのでバーンは焚き火の中から落としたハンバーグを拾い上げます。
 小学生最後の夏休み、来月にはそれぞれの進学を控えた仲良し4人組、親に嘘をついて旅に出た彼らにとっては土も葉っぱも体中にはりついたヒルでさえもが最高の調味料だったことでしょう。

 

 

戻れないけれど、通過したことに意味がある

  夏休みが舞台の映画、特に小学生が夏休みに大冒険を繰り広げる映画やドラマは本当にたくさんあります。その中でもこのスタンドバイミーは間違いなく一番の代表作でしょう。主人公も作中で語っていますが、旅の目的は大人からすると意味不明です。
 この映画は子供たちにしかわからない世界観を映画というフィルターを通してもう一度私たちに見せ、ワクワクさせてくれます。それでいてエピローグでは大人の現実世界に私たちを引き戻し、あのワクワクした時間はもう二度と戻らない最高のガラクタなのだと痛感させてくれるほろ苦い後味の映画です。

2020.1.13 むびめしこ

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