映画「スタンリーのお弁当」の評価と感想と食事シーンの考察

ムビメシュラン評価
「いい人」か「悪い人」で構成される素朴な作品

 スタンリー・キューブリックの映画を観たくてprime videoでスタンリーを検索したら一番上に出てきました。少年たちの笑顔が可愛くて思わず観ました。全体的に展開がやや間延びしており、登場人物の性格は単純で深みがありません。しかし映画全体としての完成度の低さは感じますが、そこに悪い印象は抱きません。作り手の真摯な思いと熱意が伝わる元気な雑草のような作品です。ラストで児童労働問題を訴える映画だと知り、監督の熱意の源が分かりました。ただ映画自体は非常にまったりしていますのでのんびり映画を観たいときにおすすめです。

作品情報
<タイトル>
スタンリーのお弁当箱
<日本公開年月日>
2013年6月
<スタッフ>
・監督:アモール・グプテ
<出演>
パルソー
デヴィヤ・ダッタ
アモール・グプテ
<あらすじ>
 主人公である小学4年世のスタンリーは明るくクラスの人気者ですが、家が貧しくお弁当を持ってくることが出来ません。水道の水で空腹を紛らわすこともあります。そんなスタンリーを見かねたクラスメイトがお弁当を分けてくれるのですが・・・。

【ここからネタバレを含みます。】

このシーンいただきます!〜スタンリーの夢見るお弁当〜

 

 今日切り取るのは、お弁当が持ってこられないことを理由に登校を禁じられたスタンリーが意地悪な教師ヴァルマーの元にお弁当を見せに行くシーンです。立派な4段のお弁当ですが、実は叔父の営む食堂の残り物を詰め合わせたものです。明るく聡明で、周囲を引きつける魅力のあるスタンリーにはクラスメイトや学校の先生、食堂の店員など多くの人が様々な形でサポートの手を差し伸べてくれます。余り物を寄せ集めることで立派なお弁当に様変わりする様子はスタンリーの人生そのもののようです。しかし、まだ幼いスタンリーは両親が亡くなっていることを周囲に打ち明けられず、お母さんが作ってくれたものだと嘘をつきます。いつかこのお弁当を作ってくれたのがお店の店員であることを話すことができるようになった時、スタンリーのお弁当箱は誰のお弁当にも負けない輝きを放つでしょう。

日本でもインドでもお弁当マインドは共通

 我々日本人はご飯に、お惣菜が2〜3種類、ウインナーに卵焼きに…と といったお弁当をイメージします。インドでもお弁当の文化はあるようですが、その中身が全く異なっていたのが面白かったです。サンドイッチやクッキーに始まり、やはりカレーが頻繁に登場するのはインドならではでしょう。カレーと一言で言っても実に様々な種類のカレーが登場しますので、それを見るだけでも楽しめる作品です。
 ランチは休憩だけでなく、友人との大事なコミュニケーションの時間であり、作ってくれた人を思い出す家族とのコミュニケーションの時間でもあります。お弁当の中身が違っても、この想いは日本でもインドでも同じようです。

2020.1.16 むびめしこ

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