「マクマホン・ファイル」が酷評された訳・評価・解説・感想

映画「マクマホン・ファイル」の
評価作品情報解説感想

「マクマホン・ファイル」のムビメシュラン評価2

 終わってみればそんなに複雑な話ではなかったように思うのですが、鑑賞中はストーリー展開を追えませんでした。私が米国と中米の背景に詳しくないから?とも思いましたが、米国のレビューでも同じことが指摘され酷評されていたのでそういう脚本なのでしょう。とはいえアン・ハサウェイのトレードマークである白い肌と赤い唇から脱却した演技は素晴らしかったです。

 

「マクマホン・ファイル」の作品情報

<日本公開年月日>
2020年2月(Netflix)
<スタッフ>
・監督:ディー・リース
・脚本:ディー・リース  マルコ・ヴィラロボス
<出演>
アン・ハサウェイ
ベン・アフレック
ロージー・ペレス
<あらすじ>
 エレナは中米での親米反政府民兵の実態を暴こうと奔走する女性記者。しかしそれを快く思わない政府の差し金で選挙取材に回されてしまいます。病に倒れた父から連絡が入り、思わぬ形で自らが追っていた武器取引の世界に巻き込まれることとなります。

 

「マクマホン・ファイル」の背景と解説

イラン・コントラ事件

 本作品はロナルド・レーガン大統領がイランとの裏取引で得た利益をニカラグアの反共ゲリラである「コントラ」に提供していたイラン・コントラ事件を題材にしています。
 当時のニカラグアは親米であったソモサ王朝の独裁政権が崩壊し、キューバやソ連といった共産主義国に支援されていました。これを快く思わないアメリカは反政府ゲリラである「コントラ」を支援し、当時の中米は米ソ冷戦の代理戦争の場となっていたのです。

女性記者エレナが暴こうとしていたこと

 作品の冒頭、エレナが語ります。「誰が命よりも金を選び、血や魂よりも銃弾を選んだのかを知りたかった。それを見殺しにしたのは誰。戦争で得したのは、法外に儲けたのは誰。」
 自身の大統領再選がかかっていたロナルド・レーガン氏にとって冷戦を勝ち抜くことは必至の課題であり、中南米の共産主義化が進むことは絶対に避けたい事案でした。ちなみに当時これらの窓口となっていたのが副大統領の子ブッシュであり後に大統領になりましたが、これらの案件は全てうやむやのままとなりました。

複雑な脚本の意図

 本作品は「あれ?私理解力足りないかな?」と思ってしまうくらい、ストーリーをつかむのが難しい構成になっています。冒頭でエレナが何を暴こうとしているのか具体的に話しているのにも関わらず、です。
 そこには「明確な意図を持って迷い込んだ迷路で居場所を見失ったエレナと同じ体験を観客にもしてもらいたい」という作り手の意図が隠されていたようです。

「マクマホン・ファイル」の感想

 さて、この意図は観客に伝わったのでしょうか。迷子の気分を十分味わえたという意味では作り手の意図は成功しているのでしょうが、それで作品を楽しめたかというと…、うーん、ちょっと難しかったですね。

 

2020.2.26 むびめしこ

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