映画「2人の教皇」の評価と感想と食事シーンの考察

ムビメシュラン評価
アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスの演技が光り輝く作品

 ローマ教皇は世界中のカトリック信者にとっての精神的な指導者です。同じ人間でありながら、神の代理者として人々の祈りや期待だけでなく怒りや失望の声さえも受け止めなくてはならない“ローマ教皇”という役割を担うことになった2人を非常に人間的に描いた作品です。作品のほとんどの時間が2人の俳優の対話ですすむ非常に内容の密な作品です。じっくりと味わう体力があるときに観るのをおすすめします。

 

作品情報

<タイトル>
2人のローマ教皇
<日本公開年月日>
2019年10月(Netflix)
<スタッフ>
・監督:フェルナンド・メイレレス 
<出演>
アンソニー・ホプキンス
ジョナサン・プライス
<あらすじ>
 実在する2人のローマ教皇を基にし、対極的とも言える考え方や理想の対比をしながら、カトリック教会のトップに立つ苦悩を分かち合う2人の心の交流を描きます。

 

このシーンいただきます!〜おふくろの味ジャガイモスープ〜

 今日切り取るのは、後の教皇フランシスコ(ホルヘ)が枢機卿の退任の許しを乞うために訪れたベネディクト16世のもとでディナーとして振舞われたバイエルン料理のクヌーデルです。お皿やタペストリーの豪華さに比べるとかなり質素なメニューに映ります。カトリック教会やその不祥事を巡って意見がかみ合わないまま険悪な関係になってしまうのかと思われたその夜、ベネディクト16世の御母堂のレシピで作られたこのディナーがホルヘに提供されます。質素を好むホルヘとは反対にベネディクト16世は豪華な衣装や振る舞いで威厳を示してきました。そんなベネディクト16世のおふくろの味が意外にシンプルだったことが2人の関係ぐっと近づけるきっかけになったのではないでしょうか。 

 

クヌーデルについて

 クヌーデルという料理は本作品で初めて知りました。Wikipediaによると「クネーデルはドイツ語で団子を意味する言葉である。茹でたジャガイモや固くなったパンを潰し、これを生地にして丸めたものを指すことが多く、主に肉料理の付け合せに使われる」そうです。中に揚げたクルトンや果物のピューレがはいっていることもあるのだそうです。日本では肉じゃががおふくろの味の代表の一つですが、ドイツでもそうなのでしょうか。

 ところでこの作品を観たほんの数日後にフランシスコ教皇が自身の手を引っ張った女性の手を叩いたという記事をネットニュースで見ました。教皇は翌日にすぐ謝罪されました。この件自体について良し悪しは述べませんが、いかにも人間的なフランシスコ教皇らしいエピソードだと、ついついジョナサン・プライス演じるホルヘを思い浮かべてニヤニヤしてしまいました。

 

2020.1.14 むびめしこ

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です